【文法】イタリア語の副詞

イタリア語の副詞

Il treno viene sicuramente? 列車は確かに来るのですか?
列車の発着が遅れたり、ホームが突然変更したりなんてイタリアではよくあるそうです。でもそんな事に慣れていない日本人ならついこんな質問したくなりますよね。

副詞の位置はたいてい動詞の直後です。そして、性・数によって語尾が変化する名詞や形容詞と違って、副詞は動詞を修飾しているので語尾が変化することはありません。

更にうれしいことに、形容詞から簡単に副詞を作る事ができるのです。

形容詞を → 女性単数形にして → mente をつけると副詞のできあがり
sicuro → sicura → sicuramente
(スィクーろ)確かな       (スィクらメンテ)確かに
chiaro → chiara → chiaramente
(キアーろ)明るい、はっきりした       (キアらメンテ)明らかに、はっきりと

形容詞の語尾が “- e” で終わるものは、“mente”をつけるだけでOKです。

veloce → velocemente
(ヴエローチェ)速い   (ヴェローチェメンテ)速く

形容詞の語尾が“le”または“re”で終わるものは、“e”をとってから、“mente”を付けます。

形容詞の → 語尾-eをとって → menteをつける
regolare → regolar → regolarmente
(れゴラーれ)規則的な       (れゴラるメンテ) 規則的に
speciale → special → specialmente
(スペチァーレ)特別の       (スペチャルメンテ)特別に
例外もあるので要注意!

lreggero → lreggermente
レッジェーろ(軽い)   レッジェるメンテ(軽く)

Questa borsa è molto grande. この鞄はとても大きい。
“molto”は「とても、非常に」という意味の副詞です。副詞が他の形容詞や副詞を修飾する場合は、通常その前に置きます。そしてこの時も、形容詞の性・数に関係無く、語尾変化はしません。

例文をみてみましょう

Lui mangia tanti spaghetti. ルイ マンジャ タンティ スパゲッティ 彼は沢山のスパゲティを食べる
Lui mangia tanto. ルイ マンジャ タント 彼はよく食べる
“tanto”は形容詞としても副詞としても使います。

上段の文章では形容詞として使われていてspaghetti を修飾しています。形容詞は名詞の性・数に語尾が一致する、という規則に従い“tanto”は“tanti”となります。

下段の文章では副詞として使われています。

“molto”も“tanto”と同じく形容詞としても副詞としても活躍します。

好みを表す

Preferisci il vino o la birra?
プれフェりッシ イル ヴィーノ オ ビッら
ワインとビールどっちが好き?
“preferisci”は動詞preferire「より好む」「・・・の方が好き」のtuの形。ire動詞の-isc型です。

“o”は「または」の意味で英語の“or”と同じ。

Preferisco la birra, e tu? 「私はビールの方が好きです。君は?」
Anch’io. 「私もそうです(ビールの方が好きです)。」

anch’io = anche io (anche「~もまた」 母音が続くと( ’)apostrofoで省略します)

preferireの活用形
io preferisco
プれフェりスコ
tu preferisci
プれフェりッシ
lui/lei/Lei preferisce
プれフェりッシェ
noi preferiamo
プれフェりアーモ
voi preferite
プれフェりーテ
loro preferiscono
プれフェりスコノ
疑問詞“quale”「どんな」「どの」を使って好みを聞いてみましょう。

Quale stagione preferisci?
クアレ スタジョーネ プれフェりッシ?
どの季節が好き?
Preferisco l’estate. 「私は夏が好き。」

「春」 primavera (プりマヴェーら)
「夏」 estate (エスターテ)
「秋」 autunno (アウトゥンノ)
「冬」 inverno (インヴェるノ)

Mi piace il panino.

ミ ピアーチェ イル パニーノ
私はパニーノが好きです。
まず、この文章の主語は“il panino”なのです。直訳すると、「パニーノは私に好まれる。」で、「私はパニーノが好きだ。」になるわけです。日本人には馴染みにくい言い方ですが“mi piace ~.”「私は~が好きだ。」と丸暗記しましょう!って無責任な説明ですみません・・・
文法上の主語が“il panino”なので“piace”は三人称単数形です。原形は“piacere(ピアチェーれ)”「好む、気に入る」です。初対面の人に“Piacere!”と呼びかけると、「はじめまして。」の挨拶になります。

Mi piacciono gli spaghetti.

ミ ピアッチョノ リ スパゲッティ

私はスパゲッティが好きです。
この文章の主語は“gli spaghetti”ですから、“piacciono”は三人称複数形です。このように、好きな物(=主語)が複数形になると動詞は常に“piacciono”です。

Mi piacciono quelle scarpe.  (私はあの靴が好きだ。)

Mi piacciono questi pantaloni. (私はこのズボンが好きだ。)

「ズボン」は常に複数形の“pantaloni”です。「靴」はたいてい複数形。片方だけを指すときなら単数形“scarpa”です。guanti「手袋」やcalze「靴下」もこの仲間なので複数形。片方だけなら単数形の“guanto”“calza”を用います。スパゲッティは単数形の lo spathetto とすると「1本のスパゲッティ」になってしまうので要注意。le rasagne 「ラザニア」も同じです。

Mi piace la cucina italiana.
ミ ピアーチェ ラ クチーナ イタリアーナ 私はイタリア料理が好きです。
Ti piace la cucina italiana.
ティ ピアーチェ ラ クチーナ イタリアーナ 君はイタリア料理が好きです。
Si piace la cucina italiana.
スィ ピアーチェ ラ クチーナ イタリアーナ あなたは/彼は/彼女は、
イタリア料理が好きです。
Ci piace la cucina italiana.
チ ピアーチェ ラ クチーナ イタリアーナ 私たちはイタリア料理が好きです。
Vi piace la cucina italiana.
ヴィ ピアーチェ ラ クチーナ イタリアーナ あなたたちはイタリア料理が好きです。
Si piace la cucina italiana.
スィ ピアーチェ ラ クチーナ イタリアーナ 彼らはイタリア料理が好きです。

Mi piacciono le rasagne.
ミ ピアッチョノ レ らザーニェ 私はラザニアが好きです。
Ti piacciono le rasagne.
ティ ピアッチョノ レ らザーニェ 君はラザニアが好きです。
Si piacciono le rasagne.
スィ ピアッチョノ レ らザーニェ あなたは/彼は/彼女は、
ラザニアが好きです。
Ci piacciono le rasagne.
チ ピアッチョノ レ らザーニェ 私たちはラザニアが好きです。
Vi piacciono le rasagne.
ヴィ ピアッチョノ レ らザーニェ あなたたちはラザニアが好きです。
Si piacciono le rasagne.
スィ ピアッチョノ レ らザーニェ 彼らはラザニアが好きです。
好きな物が単数形なら piace、複数形なら piaccionoです。piacereの活用形はこの2種類を覚えておきましょう。そして「私に」「君に」を意味する mi, ti, si, ci, vi, si を覚えましょう。

疑問文は、最後に“?”をつけて、語尾をあげて発音するだけ!

否定文はmi piace や ti piaceの前に“non”をつけて、
Non mi piace il pesce.(私は魚が好きではありません。)
Non ti piacciono le razagne?.(君はラザニアが好きじゃないの?)

天気を表す

Che tempo fa oggi a Tokyo?
ケテンポ ファ オッジ ア トーキョー
今日の東京の天気はどう?
tempoと聞くと、「速いテンポの曲」、「歩くテンポで」、などのテンポ、つまり「拍子」が思い浮かびます。
でも、イタリア語のtempoは「拍子」だけでなく、「時間」や「天気」の意味もあるのです。
だから“che tempo”で、「どんな天気」です。“fa”は動詞fareの三人称単数形。天気を表す場合の動詞はいつも三人称です。

Fa bel tempo. ファ ベル テンポ いい天気です。
Fa brutto tempo. ファ ブるット テンポ 悪い天気です。
Fa freddo. ファ フれッド 寒いです。
Fa caldo. ファ カルド 暑いです。
“bel” 「よい」とか「すばらしい」という意味の形容詞belloの変形です。このbelloは、『形容詞は名詞の後ろに置く』という法則に反して、たいてい名詞の前につきます。しかも、男性名詞の前では定冠詞のように変化します。(詳しい説明はまたの機会に・・・)
“bello”の反対語が“brutto”。bello と brutto は天気以外にも、良い、悪い、美しい、醜いなどの表現によく使います。

“freddo”は「寒い、冷たい」“caldo”は「暑い、熱い」の意味。イタリアのホテルのbagno(お風呂場)では、Cはお湯、Fは水です。「C はcoldのことだな、てことはお湯はFか・・・」とFの蛇口をひねり「ひぇ~!冷た~い!」ってな経験をしたのは私だけではないはず!ちなみに、「蒸し暑い」は“Fa caldo umido.”(ファ カルド ウミド)です。

次に、“C’è ~”“Ci sono ~”を使った表現。

C’è il sole. チェ イル ソーレ お日様が出ています。
C’è il vento, チェ イル ヴェント 風があります。
C’è la neve. チェラ ネーヴェ 雪です。
C’è la pioggia. チェ ラ ピオッジャ 雨です。
Ci sono le nuvole. チ ソーノ レ ヌヴォレ 曇りです。
sole 「太陽」♪オー・ソーレ・ミーオ♪のソーレです。ちなみにオーは感嘆詞ではなくナポリ方言の定冠詞だそうです。
vento 「風」
neve 「雪」 Biancaneveは「白雪姫」です。
pioggia 「雨」。
nuvola 「雲」。複数形のnuvole(ヌヴォレ)を使うことが多いようです。

動詞や形容詞を使った表現もあります。

È sereno. エ セレーノ いい天気です。
Tira vento. ティーら ヴェント 風が吹いてます。
Nevica. ネヴィカ 雪です。
Piove. ピオーヴェ 雨です。
È nuvoloso エ ヌヴォローゾ 曇りです。
tirare (ティらーれ) 「(風などが)吹く」、nevicare (ネヴィカーれ)「雪が降る」、piovere (ピオーヴェれ)「雨が降る」という意味の動詞、三人称単数形を使用。
sereno は「晴れた」、nuvolosoは「曇っている」という意味の形容詞 。

今日はこんな感じです。それでは!